連想

旧題:趣味はライフハックです

Duolingoで勉強している、ラテン語を。

大学院時代に勉強したラテン語をもう一度やりたいと思っていた。 しかし教科書とノートを使った勉強を久しくしていない。もう一度机にむかってそれらを広げるのが億劫だった。

 

ラテン語の教科書を想像して最初に思い出すのは格変化の表だ。全部をいっぺんに提示するのではなく、複数ページにわたってさまざまな変化のパターンを徐々に教えてくれる形式だった気がする。この格変化の表がどうも苦手で、元を辿ると第二外国語のトラウマからきているようである。大学1年生の必修の第二外国語でフランス語を選択していた。中高の義務教育で多少は英語ができてしまったために自分は外国語ができるのだろうと誤解していて、舐め腐った態度で挑んでしまった*1。結果、初期の発音・リスニングで撃沈し、不可ギリギリラインまで成績が落ち込んだ。

 

格変化以外にも、動詞にだけあてはめるのか他の品詞の単語でも適用するのか、名詞に性はあったか*2、等々曖昧な部分がたくさんあった。

ペンとノートの勉強だと最初にこれらの疑問を解消しなければならないような気がして、余計億劫に思えて着手できていなかった。億劫に思いつづけて4年が経過した。

 

 

そんなときにフォロワーがDuolingoにラテン語があるということをツイートしていたので、物は試しとDuolingoを使ってみることにした。

文法の説明を一切せず例文をひたすら覚えさせて勝手に理解しろスタイルなため、初学者には難しいかもしれないが、復習としては非常に役に立っている。徐々に蘇ってくる記憶が4年分の億劫さを打ち消してくれており、もう少ししたらペンとノートの勉強にも手をつけられそうな予感さえしている。

Duolingoの仕様上読み書きリスニングがセットなため、ラテン語のリスニング能力も訓練されているところも面白い。ラテン語のリスニングってこの世で最も使わない能力だと思う(バチカンの神父との会話には使えるのかもしれないが……。)

難しい点があるとすれば、ラテン語学習は英語版のDuolingoにしか対応していないため、ラテン語↔︎英語の勉強しかできないという点だ。自分は英語能力も大学時代をピークに落ちつつあるためたまに英語の文章の間違いでライフを失っている。(無課金DuolingoはミスをするごとにMax5ポイントのライフを1つずつ失い、0になると学習が続けられないシステムである。)ラテン語をやろうとする奇特な人は大体英語もそこそこできる確率が高そうなので問題ないのかもしれない。

Duolingoの1単元がすごく短いのと、連続ログインボーナスのようなものがあるおかげでしばらくは続けられそうなのでゆっくりやっていきたい。

 

余談。

いつもブログを書くときは大体はてなブログのエディタに直接書いているが、この文章はnotionに下書きをしている。最近流行りのAIを使った執筆をしてみたくなり、notion AIにタイトルを渡して書いてもらおうとしたのだがうまくいかなかった。私の頭の中にある考えを掃き出すのはまだ私にしかできないようだ。

もしかして文章の推敲とかもう少し詳細に書いた文章の膨らましだったらできるのか?と思ってもう一度トライしたところ "make longer" という選択肢があった。そこで「第二外国語のフランス語、格変化の表がトラウマ」というメモ*3から文章を生成してもらおうとしたが、思った通りの文章にはならずに全体的に手打ちする以外なかった。私の頭の中にある文章を掃き出すのはまだ私にしかできないようだ。

最後に打ち込んだ文章に "Fix spelling & grammer" を試してみた。たまにいい感じの置き換えをしてくれることがあった。自分の文章で使いがちな言い回しを訂正してくれるおかげで文章の幅が広がるように感じた。推敲アシスタントとしてのAIは優秀なようだ。

*1:英語のリスニングが得意だったのは単に幼少期の教育で耳ができあがっていただけで、他の外国語に対しては他の日本人同様のスタートラインからだということに気がついていなかった

*2:この文を書くときに女性名詞とか男性名詞とかの総称が名詞の性という呼び方であっているか自信がなくてググってでてきたwikipediaの記事をうっかり読んでしまい、性が4種類以上ある言語が僅かながらあることを知って興味が湧いた https://ja.wikipedia.org/wiki/性_(文法)

*3:本文第二段落を書くメモとして打ってあった