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旧題:趣味はライフハックです

来月から義務化される自治体が増えるということで、自転車保険を比較検討してみた

こんにちは。新しいクロスバイクを買ってウッキウキしている帝華です。いままでママチャリしか買ったことがなかったので、快適な走りに感動しています。一方でスピードがめちゃくちゃ出るので車道を走らざるを得ず、いつか事故を起こさないかとヒヤヒヤしています。

そこで思い出したのはこの自転車を引き取りに行った時に言われた、「自転車保険にはいってくださいね〜」という言葉。そっか、保険に入っておけば一安心だな! ということで、色々と調べてみました。

 

自賠責保険の義務化(神奈川県)

2019年10月1日より、「神奈川県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」に基づき、自転車損害賠償責任保険等への加入が義務化されます。

第 16 条 自転車利用者は、その利用に係る自転車損害賠償責任保険等に加入しなければならない。ただし、当該自転車利用者以外の者が、当該利用に係る自転車損害賠償責任保険等に加入しているときは、この限りでない。

 出典:

神奈川県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例 - 神奈川県ホームページ

 

また、東京都でも加入が努力義務となっています。

そのほかの自治体でも独自に条例を定めているところがあります。詳しくはこちらがわかりやすいかと思います(現時点で神奈川県のことが更新されてないのでちょっと心配ですが)。

www.au-sonpo.co.jp

 

自分は東京都在住ですが、住民票は神奈川県にあるため、義務なのか努力義務なのかよくわからないところです。努力義務とはいえつけておくに越したことはないので、自転車を購入したこのタイミングで自転車保険を検討することにしました。

 

自賠責保険って何があるの

今回は一人暮らしの学生、もしくは家族のなかで自分だけが自転車乗りという場面を想定し、自分だけが加入するものを探します。

調べたり知人から聞いたりした以下の保険を候補にしました。この中から検討したいと思います。


こういうときは表を作るのがわかりやすい

要点をまとめると以下の通りです。

左から責任賠償保険金額が安い順に並べてあります。

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エクセルでちゃちゃっと作った表

 

会社によっては3種類程度のプランを用意しており、補償が充実するに従って年間保険料も上昇します。主に死亡時の補償金や入院保険金など、事故にあったときの自身への補償が手厚くなる傾向にあります。

個人賠償責任の金額については、最も少ない楽天で1億円、最も多いローソンでは無制限(!)となっています。

示談交渉サービスはすべての保険でついていることが確認できました。ただし、これは自身が加害者の場合(賠償責任が発生した場合)のみです。

その他特筆すべき点としては、au損保にのみ無料のロードサービスがあるということです。1回の移動距離は50kmまで、自転車の持ち主は運んでくれない、とのこと。自転車がパンクしたときに最寄駅まで運んでもらう、といった使い方になりそうです。チームキープレフトもロードサービスを使えますがこちらは有料だそうです。

 

賠償責任保険金額の比較検討

人間は「〜〜し放題」という文句に弱いので、ついつい賠償責任の限度額がないものが魅力的に感じられてしまいます。しかし、現実問題としては、仮に自分が事故を起こした場合に十分な賠償ができる金額があればそれでいいわけです。いったい自転車事故ではどれぐらいの賠償責任を問われるのでしょうか。

 

ここで、過去の事例を見てみたいと思います。兵庫県のホームページに事例一覧がありましたのでこちらを引用します。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk15/documents/kougakubaisyo.pdf

 

こちらではおおよそ自転車の運転者に非がある(交通ルールを守らない等)状況で、相手に大きな損害(死亡若しくは重大な障害)を与えた事例が集められています。

最も高額な賠償が生じた事例をみてみると、「9520万円」の賠償金が請求されています。約1億円ですね。状況としては

坂道を下ってきた小学5年の少年の自転車が歩行中の62歳女性と衝突し、歩行者の女性が意識不明となった。

というものです。本人に責任能力がない場合でも、このような多額の賠償金が課せられる場合があるようです。

事例はいずれも被害者が1人のものばかりでした。もし仮に、複数の人間に対して大きな損害を与えた場合には、賠償金の総額は1億円を越えることが想定されます。自分が事故を起こすなんてことは考えたくないですが、万が一の備えとして多めに見積もっておくことが大切でしょう。というわけで、個人的には2億円以上の保証がついているものを選びたいと思います。

 

(なお、筆者は賃貸マンションに住んでおり、そこの保険で限度額1億円の賠償責任保険がついていたので、リストの保険であればどれでもよくなりました。)

その他の保険金の比較検討

気をつけていただきたいのは、条例で義務化されているのはあくまで「賠償保険」であるという点です(神奈川県の場合)。

それ以外の補償については、おそらくその他の何らかの生命保険に加入している人が多いかと思いますので、ご自身の入っている保険の内容を今一度ご確認ください。

 

手術保険金額(入院中)と手術保険金額(入院中以外)の2つは、入院保険金×5、×10の金額になるようなので、入院保険金だけを比較すれば良いと思われます。

通院保証については楽天の上位プラン(とこの表には入ってませんがauの上位プラン)にのみついているようです。要るのか?と思いましたが、大事には至らない程度の事故で、入院も手術もなく通院のみで治療する場合にはありがたいのかもしれません。

 

結論

以上を元に検討すると、

  • 十分な賠償保険金
  • 充実の入院・手術保証
  • 自転車ロードサービス

という点から「au損保」が一番良さそうです。個人的にはスマホのキャリアはauを使用しているので、手続きが楽そうだというのもあります。

 

もっとも、何より大切なのは事故を起こさないことです。交通ルールを守るのはもちろん、人が多い場所や危険が予測される曲がり角・坂道等ではより注意深く走行することが大切です。自動車と同じですね。

また、これらの保険には盗難補償はついていません。愛車が高額な場合には、そちらも検討しておきましょう。